令和3年度 卒団式

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3月20日(土)に無事,卒団式が挙行され,4人の6年生たちが中学校へ向けて巣立っていきました。式は2部制で,第1部は卒団証書授与や親や指導者に対する感謝の言葉が中心で,第2部は思い出のスライド上映やお楽しみ抽選会など皆が楽しめる内容でした。

式の中で,私が話した「お祝いの言葉」を以下に掲載します。少し長いですが…🙇

令和3年度 広瀬スポーツ少年団卒団式 お祝いの言葉

 みなさん,こんにちは。仙台市から活動自粛通知が出されて,スポ少の活動が突然停止してから,約2ヶ月。本当に久しぶりに皆さんとお会いできて,とてもなつかしいと同時にホッとした気持ちになっています。コロナの感染状況ですが,ピークを過ぎたとはいえ,依然として高止まりが続いており,予断を許さない状況であることには変わりがありません。一応,明日の21日までが自粛期間となっていますが,来週から,無事に活動が再開できることを切に願っているところです。

 2月に行う予定で準備が進められてきた卒団式でしたが,このような状況の中,やむを得ず延期せざるを得ず,今後いつ開催できるのか,新会長の近江さんはじめ在団生保護者の皆さんも,みんな途方に暮れていたところでした。そんな状況の中,まだ自粛期間中ではありますが,絶対に卒団式はやるんだという強い思いで,感染防止対策を万全にして,また,開催方法に工夫を凝らしながら,本日の卒団式を迎えることが出来たことは,本当に良かったなと心の底から思っています。

 さて,改めまして,6年生の皆さん,そして6年生保護者の皆様。本日は御卒団まことにおめでとうございます。皆さんの学年は,本当にこの2年間,何度もコロナにふりまわされ,活動自粛・活動再開の繰り返しの中でスポ少の活動をしてきました。もっと野球にちゃんと取り組みたかったなぁ,もっと思いっ切り野球をやりたかったなぁ,ちょっと不完全燃焼だったなぁ…といった悔しい気持ちも心のどこかにあるのではないかと思います。でも,私は監督としてこう思います。「皆さんは,自分たちができる環境の中で,できる限りのことは精一杯やってきた…と。」自信を持って言えます。なぜこのように言えるのかというと,皆さんは,野球の試合中はもちろんのこと,練習やそれ以外の時間,例えばグランドの準備だったり,用具の後片付けだったり…,いつも決して手を抜くことなく,何事にも一生懸命に,そして前向きに取り組んできた皆さんの姿をずっと見てきたからです。4人という少ない人数でしたが,皆さんは私から見てとてもいい関係に見えました。何でも6年生で相談して,協力しながら進めていた様子は,在団生に本当にいい影響を与えたと思います。そういう意味で,皆さんは広瀬スポーツ少年団に伝統という大きな足跡を残しました。

 皆さんの中にもご覧になった方もいるかと思いますが,私がやっているブログ「監督のぼやき」で,「卒団する6年生から」というタイトルで,「これまで野球をやってきて思ったこと」について書いてもらいました。一人一人の作文を読むと,たくさんのすばらしいことに気付いたことが分かります。

 そこにはこんなことが書かれていました。仲間の大切さ,挨拶や礼儀の大切さ,努力することや忍耐力の大切さ,仲間との協調性やコミュニケーションの取り方,最後まであきらめない心,感謝の気持ちを忘れてはいけないこと,などが書かれていました。

 これだけたくさんのことに気付き,その大切さを自覚したのであれば,もう私から言うことは何もないと思います。皆さんが気付いたことは,これからの人生を歩んでいく上で,どれもがとても大切なことです。もし野球をやったことでこの大切なことに気付いてくれたたのであれば,昆野代表はじめ,我々指導者としてこれ以上の喜びはありません。皆さんのこれからの未来は必ずやいい方向に進んでいくことだと思います。

 さて,たくさんの大切なことに気付き,今日,広瀬スポーツ少年団を巣立っていく皆さんに,私からこれからの人生を切り拓くキーワードを一つだけ伝えたいと思います。それは「人へのケア」という言葉です。これからの世の中は,人工知能(AI)がどんどん発達していくと言われています。10年後には,今の仕事の半分はなくなり,AIが取って代わると言われています。そんな世の中で,AIにはできない,人間だけにしか出来ないことの一つに「人へのケア」があると思います。人間だけにしか出来ないことを,より大切にしていくことが皆さんのこれからの人生を切り拓いていくことの一つのヒントになるのではないかと私は思います。では,ケアとはどんな意味なのでしょうか。日常的によく使われる言葉ですが,辞書を引くといろいろな意味が書いてあります。その中でも特に今回私が大事だと思うのは「心遣い」や「お世話をすること」です。人へのケアとは,簡単に言うと,人への気遣いや思いやりであったり,困っている人の立場に立って話を聞いたり,寄り添って一緒にいたりすることです。AIにはプログラミングされたケアはできるかもしれませんが,本当の意味でのケアはできません。人間にしかできない「人へのケア」を,皆さんには是非これから大切にしていって欲しいなと思います。 

 長くなりましたが,以上が,私からみなさんへの「お祝いの言葉」です。

 最後になりましたが,6年生保護者の皆様。コロナ禍の大変な状況の中,これまで広瀬スポーツ少年団の活動に御理解と多大なる御協力を賜り誠にありがとうございました。今後とも,様々な面で広瀬スポーツ少年団を支えていっていただけましたら幸いです。

 また,5年生以下の保護者の皆様,本日までこのような大変な状況の中で,すばらしい卒団式を企画,準備,運営していただき,誠にありがとうございました。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

 以上で私からの「お祝いの言葉」とさせていただきます。ご静聴,ありがとうございました。

長くなりましたが,以上が私が式の中で話した「お祝いの言葉」です。6年生は4人とも中学校でも野球を続けるそうです(やったー!!)それぞれのステージで自分の特徴を生かして頑張ってほしいと思います。試合の時は見に行くからね😁時間があるときは,グランドに顔を見せに来てね🙆‍♂️元気でねー 

野球

Posted by S監督